“𠮷野家が考えるUGCマーケティング 「お客様のリアルな声」を伝えるコンテンツづくり”

about
創業121年、一杯の牛丼の「うまい」にこだわり、全国に1,200店舗を展開する大手外食チェーン。近年では「ライザップ牛サラダ」のような高たんぱく・低糖質の食事を食べたい人向けのメニュー開発や、従来のU字形のハイカウンターを廃してソファやテーブル席を設置した「クッキング&コンフォート」と呼ぶ新型店舗への改装など、より広いターゲット層に𠮷野家の牛丼を楽しんでもらうためのお店づくりを行っている。公式通販ショップを運営する外販事業本部では、冷凍牛丼を販売している。
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食品
鶴屋吉信オンライン

「ご家庭で食べる𠮷野家」を伝える
ためにUGCを活用しています。

𠮷野家と聞くと30代~40代の男性顧客を想像する方が多いですが、現在の𠮷野家はファミリー層や女性層にも顧客を広げていく戦略を打ち出しており、店舗と同じ味をご家庭でもお楽しみいただける「冷凍牛丼の具」を通販事業で展開しています。ご家庭で𠮷野家の味を知り・慣れ親しんだお子様が、お子様自身で選ぶ最初の外食として𠮷野家を選んでいただくことを目標に掲げています。
そんな中、2013年から運営している公式通販ショップでは「ご家庭で召し上がっていただく𠮷野家のイメージ」を伝えることに課題を感じていました。それはプロのカメラマンが撮る、クオリティ高く、十分なシズル感を演出するビジュアルだけでは、実際にお客様が食卓で親しまれている生活感が伝わらず、「リアリティ」を伝えるのが難しいという課題でした。
そこで、インスタグラム上に投稿いただいた「ご家庭で𠮷野家を楽しむ」たくさんの写真を活用するためのツールとして、「visumo」を採用しました。visumoを利用することでインスタグラム上のお客様の投稿をサイト上に簡単に掲載ができるようになったことで、より説得力のあるコンテンツづくりが出来るようになりました。 

和菓子

UGCを増やすインスタグラムアカウント運用について

𠮷野家公式インスタグラムアカウントでは、冷凍牛丼の具を様々なお料理として召し上がっていただけるように、アレンジレシピを中心に投稿しています。有名ブロガーさんと一緒に、誰でも簡単に作れるレシピの開発も行い、お客様にも冷凍牛丼の具を使った様々なレシピを認知してもらえるようになったことで、最近では発信しているアレンジレシピを見てお客様自身が実際に作ってみた、という投稿も増えてきています。
また、インスタグラムを使ったキャンペーンを定期的に行い、投稿を促す取り組みもおこなっています。今年の8月にはご家庭で𠮷野家の牛丼を召し上がっている写真を投稿いただく「#美味しい𠮷野家キャンペーン」を実施し、結果として400件以上の投稿を集めることができました。投稿の中には小さなお子様に𠮷野家の牛丼を喜んで召し上がっていただいている、まさに我々が求めていた写真が多く集まりました。更にvisumoを活用することで、ECサイトでもその様子を簡単に伝えることができています。
今後は集まったUGCを冷凍牛丼の具を扱っていただいている取引先の方々とも共有し、「小さなお子様にも喜んで召し上がっていただている」ということを伝えるためにも活用していきたいと考えています。
『𠮷野家=男性』というイメージをもっている方にも、UGCがあることで「ご家庭で𠮷野家を楽しむ」ことを視覚的に伝えることができると思っています。 

鶴屋吉信オンライン商品詳細ページ

許諾率100%。
お客様とのコミュケーションの活性化に繋がってます

インスタグラム上のUGCをサイトで掲載するためにお客様に利用許諾を得ていますが、その許諾率は100%で、今まで一度も断られたことがありません。お客様からの反応としても感謝のお言葉が多く、とても喜んでいただけているのでお客様とのコミュニケーションにも繋がっています。従来のレビューとはまた違う、ビジュアルを起点としたお客様のコメントには新しい価値を感じています。また、自社のサイトでUGCのコンテンツを展開するためのサポートが充実しているおかげでいろいろなページに展開できており、管理画面も使いやすく簡単に運用することができているのでとても助かっています。UGC活用の効果検証も誰でも簡単にクリック数や売上貢献指標を確認でき、効果を実感しております。
将来的にはお客様とのコミュニケーションから得た反応をメニュー開発に活かしていくことであったり、UGCを広告、CRM、接客ツールなどに連携していきたいと考えています。

(※*UGC‥‥‥User Generated Contentsの略。SNSに上がる写真など、ユーザー側で形成されるコンテンツのこと。)


編集後記

UGCを活用すると、投稿の写真やコメントから具体的な情報を伝えることができます。𠮷野家様ではまさにお客様のリアルな声が反映されたコンテンツになっています。
また、UGCを集めることに課題を感じている事業者も多いなかで、𠮷野家公式アカウントの運用やキャンペーン施策は参考になる要素が多いと思います。今回のインタビューで改めて、UGCを活用するには事業者からも積極的に施策を行っていくことが重要であると感じました。