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インフルエンサーの意味とは? 定義やマーケティングに起用するメリットなどを解説
SNSの普及などにより、インフルエンサーという言葉が広く使われるようになりました。マーケティングのシーンでも耳にすることが多いですが、具体的にインフルエンサーとはどのような意味をもつのでしょうか。
この記事では、インフルエンサーの意味や近年注目を集めている理由、インフルエンサーをマーケティングに起用するメリットなどをご紹介します。
【目次】
■インフルエンサーとは
■インフルエンサーが注目される理由
■インフルエンサーのカテゴリー区分
・メガインフルエンサー
・ミドルインフルエンサー
・マイクロインフルエンサー
・ナノインフルエンサー
■インフルエンサーが活躍するSNS(ソーシャルメディア)ごとの特徴
・Twitter(ツイッター)
・Instagram(インスタグラム)
・YouTube
・TikTok
■インフルエンサーを起用するメリット
・ターゲット層にリーチしやすい
・ブランドの認知度向上につながる
■ステルスマーケティングと思われる危険性も
■インフルエンサーを起用する際のポイント
・フォロワー数だけでインフルエンサーを判断しない
・インフルエンサーのイメージを確認する
・投稿のルールを決めておく
■インフルエンサーマーケティングにも注目しよう
インフルエンサーとは
インフルエンサーとは、影響や勢力、効果といった意味を持つ「influence」という英語が語源で、世間や人の思考・行動に大きな影響を与える人物のことを指します。
スポーツ選手やテレビタレント、ファッションモデル、特定の分野の専門家、インターネット上で大きな影響力を持つ一般人やブロガーなどがインフルエンサーの一例です。
特にFacebookやInstagram、TwitterといったSNSなど、インターネットの消費者発信型メディア(CGM)での情報発信によって、ユーザーに大きな影響を与える人物を指して使うことが多いです。ユーチューバー(YouTuber)やインスタグラマーなど、特定のSNSのインフルエンサーを指す用語も定着し、近年は一般的に使われるようになっています。
インフルエンサーが注目される理由
近年はスマートフォンやインターネット回線の整備、SNSの普及などにより、一般消費者はたくさんの情報を気軽に入手できるようになりました。
一方で、さまざまな情報に触れられることから、企業が発信する情報だけで商品購入を決めるのが難しくなり、同じ消費者の立場から発信される口コミを重視する傾向が強くなっています。
しかし、口コミはあくまで個人が発信するもので、情報の信ぴょう性に乏しい場合があります。消費者は、その情報や発信者が信頼できるかどうかを毎回判断しなければいけません。
ユーザーにとって、自身と趣味嗜好が一致しているインフルエンサー発の情報なら信頼感を抱きやすいため、その価値が増しています。
さらに、インフルエンサーが発信した投稿は、SNSの機能を使って拡散される可能性も高いです。フォロワーから別のユーザーへと情報が拡散されることで、情報はより多くのユーザーへ届きやすくなりました。
このような背景から、インフルエンサーの影響力をマーケティングに活用する「インフルエンサーマーケティング」が注目を集めているのです。
インフルエンサーのカテゴリー区分
インフルエンサーと一口にいっても、フォロワー数(ファン数)や影響度に応じて、いくつかのカテゴリーに分類することができます。ここでは、インフルエンサーのカテゴリー区分をご紹介します。
カテゴリー区分には明確に定義はないため、ご紹介するフォロワー数と呼び方はあくまでも一例です。
メガインフルエンサー
フォロワー数が数十万や100万人を超えるような、知名度が非常に高いインフルエンサーがメガインフルエンサーまたはトップインフルエンサーです。
主にテレビなどのメディア露出が多い芸能人や著名人が多くこのカテゴリーに該当します。
フォロワー数が多いため影響力が大きく、情報を届ける「リーチ力」は高いです。一方で、コメントやいいね、リツイート、シェアといったエンゲージメント(リアクション)は少なくなる傾向にあります。
ミドルインフルエンサー
ミドルインフルエンサーは、フォロワー数が10万人を超えているインフルエンサーのことです。メガインフルエンサーほどではないものの、メディア露出や書籍出版などを行っているインフルエンサーも見られます。
SNSでは絶大な影響力を持ち、特定のコミュニティーで支持を集めている場合が多いです。
マイクロインフルエンサー
フォロワー数が1万~10万人程度のインフルエンサーです。このカテゴリーになると、事務所に所属している芸能人だけでなく一般人も多く当てはまります。
料理やファッション、美容など、特定のジャンルに対する情報拡散能力が高いのが特徴です。また、メガインフルエンサーやミドルインフルエンサーに比べてフォロワーとの距離感が近く、エンゲージメント率は高い傾向にあります。
ナノインフルエンサー
フォロワー数が数千~1万人程度だと、ナノインフルエンサーに分類されます。マイクロインフルエンサー以上に狭いコミュニティーに対する影響力が強く、フォロワーとの関係性が密接なのが特徴です。
フォロワーからは友人や知り合いとして認識されている場合もあり、投稿に対するコメントやいいねといったリアクションが起きる比率は非常に高いです。
インフルエンサーが活躍するSNS(ソーシャルメディア)ごとの特徴
インフルエンサーが活躍しているのは、TwitterやInstagram、YouTube、TikTokといった各種SNSになります。SNSはそれぞれ特徴が異なるので、インフルエンサーの投稿やそれに対するエンゲージメントにも違いがあります。
例えば、Facebookは知名度が高いSNSですが、もともと交流がある方同士でフォローし合うことが多いという性質上、インフルエンサーの影響力はあまり大きくありません。
インフルエンサーを詳しく知るために、各種SNSの特徴を簡単に知っておくと良いでしょう。
Twitter (ツイッター)
Twitterは、自分が今何をしているのか、何を感じたのかなどを投稿するSNSです。
最大140文字以内のテキストと、動画や画像、音声といったコンテンツを投稿でき、投稿はタイムラインに表示されます。テキストがメインのSNSなので、文字で表現できるお役立ち情報などが好まれる傾向にありますが、漫画やイラストの投稿で人気のインフルエンサーも見られます。
使用しているユーザーは、男女問わず10~20代の若年層が中心です。
また、いいねやリツイートといった機能で情報が拡散されやすいのも、Twitterの特徴です。1つの投稿がきっかけで人気を得るインフルエンサーがいる一方で、発言に対して多くの批判が投稿される「炎上」状態に陥る場合もあります。
Instagram (インスタグラム)
Instagramは写真や動画など、視覚的な情報発信に特化したSNSサイトです。Instagramで活躍するインフルエンサーは「インスタグラマー」と呼ばれます。
インスタグラマーはビジュアル的に目を引きやすい、いわゆる「インスタ映え」する投稿がうまいだけでなく、ハッシュタグ(#)と呼ばれる検索用のキーワード機能の使い方に長けていることが多いです。
グルメや旅行、美容、ファッションといった投稿が検索されることが多い傾向にあり、性別・年代問わず幅広い層から使用されていますが、中でも若年層の女性ユーザーが中心です。
関連記事:D2Cを成功に導くインスタグラムUGC活用方法、おすすめツールの紹介
YouTube
世界的に高い人気を誇るユーザー投稿型の動画サイトです。動画投稿者(インフルエンサー)はユーチューバー(YouTuber)と呼ばれ、メディア露出が多く一般認知度の高いユーチューバーも大勢います。
他のSNSはタイムラインに投稿されますが、YouTubeではユーザーが投稿・公開した動画はチャンネルと呼ばれるアカウントに蓄積されていくのが特徴です。
また、他のSNSサイトと比較して動画コンテンツの視聴時間が長い傾向にあります。動画投稿という性質上、エンタメ性が高い動画や商品体験動画などが多いです。
TikTok
YouTubeと同じく動画投稿型のSNSですが、15秒から1分程度の短時間の動画に特化しているのがTikTokです。TikTokで活躍するインフルエンサーはTikToker(ティックトッカー)と呼ばれます。
音楽や加工用のツールがあらかじめ用意されているので、YouTubeのように動画編集技術はそこまで必要とされず、誰でも手軽に動画制作を行えるのが特徴です。主に10~20代の若い年齢層の方を中心に人気を集めています。
このように、SNSによって特徴が大きく異なるものの、YouTubeの動画投稿をTwitterで告知するなど、インフルエンサーは各種SNSを複数活用していることが多いです。
インフルエンサーを起用するメリット
近年は、各種SNSで活躍するインフルエンサーをマーケティングに起用するインフルエンサーマーケティングが、有効な施策として企業からの注目を集めています。
インフルエンサーマーケティングを導入することで、どのようなメリットがあるのでしょうか。考えられるメリットをいくつかご紹介します。
ターゲット層にリーチしやすい
インフルエンサーは、美容やスポーツ、ファッション、旅行など、特定のジャンルに特化して情報発信を行っている場合がほとんどです。インフルエンサーをマーケティングに起用することで、フォロワーに自社商品やブランドの魅力を伝えてもらうことができます。
例えば、女性のフォロワーから人気が高いインフルエンサーを起用する、ファッションに強いインフルエンサーに投稿をお願いするなどすれば、従来の広告に比べてターゲット層に直接情報を届けることが容易です。
特定のジャンルに興味関心が深いユーザーに情報を届けやすく、企業のターゲット層にリーチできる可能性が高まるため、高いPR効果が期待できます。
ブランドの認知度向上につながる
インフルエンサーマーケティングは、フォロワーが信頼しているインフルエンサーの投稿で、自社商品やブランドの魅力を伝えられます。
インフルエンサーの紹介した商品やブランドにユーザーが共感した場合、SNSの機能を活用してその投稿を拡散することが考えられます。さらに、フォロワーが自ら商品の口コミや感想を投稿する場合もあるでしょう。
1つの投稿がインフルエンサーのフォロワーによって拡散され、別のフォロワーに伝わってさらに拡散していきます。投稿が拡散されるというSNSの性質上、多くの人に情報が届きやすく、ブランドの認知向上が期待できます。
また、近年はネット上のバナー広告などを嫌い、強制的に広告を削除するアプリを使うユーザーも増えてきています。フォロワーから支持されているインフルエンサーに自社商品のPR投稿をお願いすれば、通常の投稿と同じように商品の情報を発信可能です。
普段は広告を見ない層にもリーチしやすくなり、ブランドの認知度向上につながるでしょう。
ステルスマーケティングと思われる危険性も
ブランドの認知向上などの魅力を秘めたインフルエンサーマーケティングですが、消費者からステルスマーケティング(ステマ)と思われる危険性も秘めています。
ステルスマーケティングとは、消費者に対して投稿が宣伝だと気づかれないように商品のPR活動を行う行為のことです。「ヤラセ」や「サクラ」と呼ばれる場合もあります。
具体的には、企業の社員などが一般の消費者を装って商品を紹介する方法や、著名人や一般人が宣伝であることを明記せずに商品紹介を行う方法が該当します。投稿にPRなどと表記しておらず、ユーザーに不信感を持たれた事例などは近年でも複数見られ、ステルスマーケティング騒動は後を絶ちません。
ステルスマーケティングはネット上で「炎上」しやすく、ユーザーからの信頼感を著しく失うリスクが高いです。企業だけでなく、ステルスマーケティングを行ったインフルエンサーや、企業が所属している業界全体、口コミサイトの場合はサイトそのものの信用も失ってしまいます。
また、ステルスマーケティング行為そのものを罰する法律はありませんが、場合によっては景品表示法違反に該当するケースも考えられます。
インフルエンサーマーケティングは有効な施策である一方、方法によっては炎上して逆効果になってしまう恐れがある点に留意することが重要です。インフルエンサーマーケティングを行う際は、投稿にPRやADといった表記を入れるように指定するなど、事前に対策を取る必要があります。
インフルエンサーを起用する際のポイント
インフルエンサーマーケティングを行う際は、起用するインフルエンサーを間違えると、効果が見られなかったり逆効果になったりする可能性があります。インフルエンサーを起用するにあたって、確認しておきたいポイントを3つご紹介します。
フォロワー数だけでインフルエンサーを判断しない
起用するインフルエンサーを選択する際に、フォロワー数だけで判断するのは避けましょう。数十万人のフォロワー数を抱えるインフルエンサーでも、そのフォロワー層が自社のターゲット層とかけ離れていては、マーケティング施策の効果は見込めません。
また、フォロワー数が比較的少ないインフルエンサーの方がフォロワーとの距離が近く、ユーザーに与える影響は大きい傾向にあります。マイクロインフルエンサーやナノインフルエンサーといった、比較的フォロワー数が少ないインフルエンサーも、積極的に登用していくと良いでしょう。
インフルエンサーのイメージを確認する
過去の投稿の雰囲気やインフルエンサーの持つイメージ、フォロワーの属性などを確認したうえで、自社のイメージに即したインフルエンサーを起用することも欠かせません。
男性向けの商品なら男性のフォロワーが多いインフルエンサーを起用する、女性向けのファッションならファッションに強いインフルエンサーを起用するなど、フォロワーの質と自社がターゲットとする層の相性を確認することが重要です。
自社のイメージに合っていないインフルエンサーを起用すると、PR投稿からヤラセ感が出てしまい、フォロワーから嫌悪感や不信感を持たれる恐れがあります。イメージが合致したインフルエンサーなら、PRを違和感なく普段の投稿に交えることができるでしょう。
また、いいねやコメントをしているフォロワーの割合が多いかどうかも確認しておきたいポイントです。リアクションを起こすユーザーの割合が低い場合は、インフルエンサーを起用しても商品購入やサイト誘導などの結果は伴わないことが考えられます。
投稿のルールを決めておく
ステルスマーケティング疑惑によるネットでの炎上を回避するために、投稿におけるルールをあらかじめ決めておくことも重要です。PRやAD表記に加えて、投稿の回数や時間帯など、事前に投稿に関するルールを提示しておけば、トラブルを回避することにもつながります。
ただし、投稿の内容に関しては細かなルールを決め過ぎずに、インフルエンサーに任せておくのがおすすめです。そのほうが、インフルエンサーごとの個性が見られる魅力的な投稿になるでしょう。
インフルエンサーマーケティングにも注目しよう
SNSの普及に伴い、インフルエンサーの持つ影響力の高さが注目を集めつつあります。企業にとっても、SNSを活用したマーケティング施策を行ううえで有力な存在となり得るでしょう。
しかし、インフルエンサーマーケティングはステマと取られるリスクをはらんでいるのも事実です。リスク管理を行い、炎上しないようにインフルエンサーを起用していくことが求められます。
SNSでのマーケティング施策がなかなかうまくいかないと悩んでいる場合は、インフルエンサーを活用したインフルエンサーマーケティングに注目してみてはいかがでしょうか。
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」は、消費者(UGC)、スタッフ、インフルエンサーがインスタグラム上に投稿している、
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