“UGC活用でファンと共に作るブランディング。AGCテクノグラスのインスタ×EC施策とは?”

about
AGCテクノグラス株式会社
1883年にAGCテクノグラスの前身である岩城硝子が、日本初の民間洋式ガラス工場として創業。長年にわたり培ってきた特殊ガラスの技術をベースに、照明用ガラス、工業用ガラス、光学ガラス等の開発・製造・販売を行う。
今回は同社の中でも耐熱容器に特化した食器事業「iwaki」に取材を行った。家庭で使われる機能性にも優れた食器類や調理道具が、幅広い年齢層の人々から支持されている。
item
ガラス , 保存容器

お客様のインスタ画像をサイト掲載でファン化促進&エンゲージメント向上に寄与

 お客様がiwaki商品をご使用いただいた際の「体験」「コト」のシェアという部分で、インスタグラムは最も親和性の高いSNSだと以前から考えていました。visumo導入前からインスタグラムを運用していましたが、ホームページを含め当社からの情報発信は「一方的」で、「双方向」ではありませんでした。そこでマーケティング施策に、「お客様との双方向コミュニケーション」を掲げ、サイトのリニューアルを検討。また、インスタグラムコンテンツのサイト導入により、タッチポイントのハードルを下げ、CXを最適化することを目指しました。

そこで選んだのがvisumo。「ファンと一緒にブランドを育てるサイト」をコンセプトに、UGCを柔軟かつ積極的に活用できること、また新規導入するカートシステムとの連携しやすさを評価し、visumoを導入しました。

実際にvisumoを活用し、ファンの皆さまと目線の高さを合わせてコミュニケーションをすることで、iwakiをより身近に感じてもらえるようになったと感じています。ファンの方とは、iwakiサイトへの掲載依頼をきっかけに、より踏み込んだ会話ができるようになりました。実店舗と同様の接客が、オンラインでもできる手応えを実感したことは非常に大きな収穫です。 またvisumoにより、ファンの「居場所」をつくることができたとも感じています。具体的には、サイトに掲載されたファン同士が、お互いにアカウントをフォローし合い「こんな使い方も良いですね」「どんな撮り方をしていますか?」などのコメントのやりとりが交わされるようになり、新たなコミュニティが形成されました。また、公式アカウント宛に「○○さんの投稿を真似しました」「サイト上の投稿を見て欲しくなり買いました、今度投稿します!」などのメッセージを頂くこともあり、まさに「双方向コミュニケーション」の実現を肌で感じています。ファンの皆様がiwakiを使ったご自身の生活のひとコマをシェアいただくことで、iwakiの輪が広がりフォロワー数も着実に増えています。そして、iwakiを親しみやすく身近な存在と感じていただくことで、エンゲージメント向上にも繋がっています。

インスタグラム経由の売り上げは全体の15%。CX向上のアプローチにも。


 visumoリリース前、ファン参加型コンテンツは、「果たして盛り上がるのだろうか」と正直不安も感じておりました。いざ開始してみると、反響も良くすでに1500件以上の投稿が集まり(2021年9月時点)、保存容器を活用した時短術やファンの皆様のライフスタイルが垣間見える素敵なコンテンツになりました。以前は、サイト上の料理写真が豪華になりがちで、家庭的とはいえないビジュアルが多いという課題がありましたが、visumoの導入により背伸びすることなく共感いただけるクリエイティブが数多く集まりました。特に、UGCにより商品の具体的なサイズ感がより明確に分かるため、購入を検討されているお客様にとって参考になるコンテンツになっています。中には懐石料理の小鉢として保存容器を使用されている方もいて、私たちも驚きました。自社では思いつかない新しい活用方法やアイデアを発見できるのもUGCのメリットです。

売上へのインパクトですが、visumoコンテンツ経由が売上の約15%ほどと多くの方の購買モチベーションアップに繋がっており、またCVRも比較的高いです。この結果からもわかるように、日常に溶け込んでいる「リアル」な商品活用シーンは、購入を検討されている方もご自身で使うイメージがしやすいため、価値のあるCX向上アプローチと感じています。また、マーケティングDXを推進する意味でも、SNS上でファンとの距離を近づけることは効果的でした。以前は社員それぞれが思い描いている「お客様像」に異なる部分がありましたが、お客様と直接コミュニケーションを取ることで、お客様のイメージが明確に、そして身近になり、社内での「お客様ファースト」の意識向上にも繋がりました。売り上げ面の貢献だけでなく、社内の意識改革やそれにともなうオペレーション改善の意味でも効果が大きかったと感じています。


 

「困ったときにはvisumo」低予算で簡単にコンテンツづくりを実現

現在visumoを使用して、ファンの方々のレシピコンテンツや、特集ページ用のコンテンツ、そして「#iwakiのある暮らし」を含むファンの投稿を掲載しております。オープン当初から特に注力しているレシピコンテンツには、一般の主婦の方がインスタグラムに掲載するレシピを採用。お客様にとって親近感が湧き、とても好評でした。visumoはアイデア次第で様々なページで活用できるため、iwakiと大変相性の良いマーケティングツールになっています。

企画会議で煮詰まる度に、「困ったときにはvisumo」というワードが出るほど、何か新しいコンテンツを始める際、頼りにしているツールです。複数のページに出しても定額のため、低予算かつ工数もかからないことが、限られたリソースで運用している我々には大きなメリット。ページを少しリッチにしたいと思った時、手間をかけずに他社との差別化を図れるのがvisumoだと思います。visumoは今ではiwakiサイトの「核」となっております。褒めてばかりですが本当です(笑)。

そんなvisumoですが、当サイトにとってまだまだ活用の可能性を秘めていると感じます。単なるコンテンツ拡充としてではなく、より深くiwakiを理解していただき、身近に感じていただけるよう、これからも継続してUGCの活用やファンとのコミュニケーション活性化に取り組んで参ります。私たちの商品をご購入いただいたファンの皆様が、iwakiのある暮らしを楽しんでいらっしゃる様子を、サイトに訪れるより多くのお客様に知っていただけるよう、今後もvisumoを活用していきたいと思います。
 

INTERVIEWEE

AGCテクノグラス株式会社
コンシューマ本部 ハウスウエア営業部
チーフマネージャー 野村 考弘氏
          大場 弘子氏
          上瀧 真澄氏

AGC株式会社
経営企画本部 DX推進部 マネージャー 田家 敦史氏