“【購入率3.5倍に増加】キーコーヒーが取り組む顧客のLTV向上のためのコンテンツ施策”
顧客のLTV向上を目的に
ECサイトをリニューアル
コーヒーに関する事業を幅広く展開しているキーコーヒーですが、2年ほど前にデジタル上で直接接点を持てるお客さまとの向き合い方を再考しました。お客さまを理解し、関係性を深めていく取り組みが大事であるという考えから、システムを統合し関連する仕組みづくりを進めることになったのです。
そこでミッションとなったのが、キーコーヒー全体でLTVを高めること。ECサイトの利用、直営ショップの利用、コーヒーセミナーへの参加など、お客さま1人ひとりが当社の複数のサービスと接点をもち、利用いただける状態を目指しています。
それまでECサイトは、当社からの一方的な情報発信をするだけに留まっていましたが、ただ販売するためのサイトではなく、来ていただいた方にコーヒーや当社の商品に興味を持っていただいたり、購入後に来訪した際もプラスアルファの情報を提供できるサイトにしたいと考えました。
そこで導入したのが「visumo」です。まずはECサイトやオウンドメディアのコンテンツを強化するために「visumo social」と「visumo video」から導入し、その後コーヒーセミナーに参加しやすくしたい、講師のことをもっと知ってもらいたいという思いから「visumo snap」を導入しました。
奥行きのあるコンテンツで
ユーザーの興味を高める
「visumo social」では、実際にその商品を愛用しているユーザーのSNS投稿をサイトに載せることで、商品の魅力がより伝わり、購入につながることを期待しています。また、SNS投稿を引用したコンテンツから、関連商品のページを紹介し、回遊率を高める狙いもあります。
当社の場合、商品に関する投稿以外にも直営ショップ、セミナーや取引先の店舗などに関する投稿も幅広く収集できますので、コーポレートサイト内の各ページにもUGCを活用しています。注視しているのは、コメントで奥行きのある情報が届けられるかどうか。共感したり気付きを得られるようなコメントが付いている投稿を選ぶようにしています。「visumo」だとユーザーの反応を見ながら、順番を入れ替えたり、ピックアップするものを変えたりするのが比較的簡単にできますので、非常に運用しやすいです。
一方「visumo video」による動画は、ECサイトやコーヒーセミナーのサイトなど、それぞれのメディアの目的と顧客属性に合わせて、集客から購入までのファン化につなげられるように活用したいと考えています。そのため、商品情報のみを伝えるだけではなく、商品を楽しむポイントを動画に盛り込むように工夫をしています。当初はECサイトだけで配信していましたが、今はコーポレートサイトやオウンドメディアでも配信しており、配信する面も広がっています。
「visumo」のコンテンツを経由したユーザーは、経由していない方と比較してECサイトにおける購入率が3.5倍高いという結果が出ており、サイトの滞在時間も3.3倍となっています。コンテンツを参考にして購入に役立てていただいていることが分かります。
講師やスタッフからの投稿で
ユーザーに安心感を
2023年11月ごろからは、コーヒーセミナーの講師を紹介するために「visumo snap」の活用を始めました。講師がセミナーの様子を投稿したり、講師の人となりが分かるような投稿をしたりすることで、セミナーを受講するハードルが下げられたらと考えています。また、講師だけではなく、コーヒーの飲み方を伝えたり、スタッフのお気に入りの商品を紹介したりする投稿も出し始めました。
以前の講師紹介コンテンツは静的なページでしたが、「visumo snap」を活用することで、講師ごとの投稿を閲覧できるようにするなど、更新性のある動的なページになっています。セミナーに参加する前のユーザーが安心感を持ってもらえるようなコンテンツになっていると思います。セミナーに参加した方も、自分が受講した講師の様子を確認して、より愛着を持っていただけたらうれしいです。
今後もサービスのクロスユースを増やし、お客さまのLTVを拡大する取り組みを引き続き強化していきたいと思います。
INTERVIEWEE
キーコーヒー株式会社
カスタマーリレーションチームリーダー 兼 コーヒー教室室長
前田 智紗 氏
マーケティング本部 市場戦略部 カスタマーリレーションチーム 主任
菅生 瑛子 氏
取材: 日本ネット経済新聞